占い詐欺の手口と心理操作テクニックを弁護士が徹底解説

「当たる」「視える」という言葉に惹かれ、悩みを抱えた時に占いを頼りにする方は少なくありません。しかし、その心理的弱みに付け込む占い詐欺の被害は年々巧妙化しています。インサイト法律事務所では、占いサイトや電話占いを装った詐欺の相談が増加傾向にあり、その手口と対処法について弁護士の視点から解説します。
目次
1. 巧妙化する占い詐欺の最新手口
2. 被害者の心理を操る言葉のテクニック
3. 占い詐欺から身を守るための具体的対策
【巧妙化する占い詐欺の最新手口】
占い詐欺の特徴は、相談者の不安や悩みに寄り添うふりをして信頼関係を構築し、徐々に高額なポイント購入へと誘導する点にあります。特に近年では、SNSの広告から誘導される無料鑑定サイトが入り口となるケースが増加しています。最初は「無料で占います」と謳い、部分的な鑑定結果を示した後、「重大な問題が見えた」「このままでは危険」などと不安を煽り、詳細を知るためには有料ポイントが必要だと告げるのです。占い詐欺の被害者の多くは、最初は少額から始まり、気づけば数十万円、時には百万円を超える金額を支払っていたというケースも珍しくありません。また、占い師を装った詐欺師は「霊障がある」「祈祷が必要」などと言って、高額な祈祷料や開運グッズの購入を勧めることもあります。
【被害者の心理を操る言葉のテクニック】
占い詐欺が成功する背景には、巧みな心理操作テクニックがあります。例えば「バーナム効果」と呼ばれる、誰にでも当てはまるような曖昧な表現を用いて「当たっている」と錯覚させる手法です。「あなたは表面は明るいが、内心では不安を抱えている」「過去に大きな決断を迫られた経験がある」など、多くの人に当てはまる表現を使います。また、占い詐欺の加害者は「時間制限」を設けて焦らせる手法も用います。「今日中に決断しないと運気が下がる」「3日以内に対処しないと取り返しがつかない」などと期限を設け、冷静な判断を妨げます。さらに、一度お金を払った人は「損切りできない心理」から、「ここまで払ったのだから」と追加料金を支払い続けてしまうことも。この「サンクコスト効果」を利用して、被害者を長期間にわたって搾取するのが占い詐欺の常套手段です。
【占い詐欺から身を守るための具体的対策】
占い詐欺から身を守るためには、まず「絶対に当たる占い」は存在しないという事実を認識することが重要です。特に「霊障」「祈祷」「除霊」などの言葉が出てきたら要注意です。また、支払いを求められた時点で一度冷静になり、信頼できる人に相談することも効果的です。すでに被害に遭ってしまった場合は、証拠(メッセージやメール、支払い記録など)を保全し、インサイト法律事務所などの専門家に相談することをお勧めします。消費者契約法や特定商取引法による契約取消しや返金請求が可能なケースもあります。占い詐欺の被害は「自分が騙されたことを認めたくない」という心理から、被害申告が遅れることも少なくありません。しかし、早期の対応が被害拡大防止と回復の鍵となります。
【最後に:詐欺師の言葉に惑わされないために】
占い詐欺は単なる金銭被害だけでなく、精神的ダメージも大きい犯罪です。「当たる」という言葉に惑わされず、不安や恐怖を煽る言葉には警戒心を持ちましょう。正規の占いサービスでは、高額な支払いを急かしたり、不安を過度に煽ったりすることはありません。悩みがあるときこそ冷静な判断が必要です。困ったときは一人で抱え込まず、消費生活センターや専門の法律事務所に相談することで、適切な解決策を見つけることができます。
【事業者情報】
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